今回のinspirationでご紹介するのは、JR八王子駅から徒歩5分ほどの場所にあるBar Morayのバーテンダー近藤沙織さんです。

お店には世界各国の様々なお酒が並びます。美味しいお酒はもちろん、お店の何よりもの魅力は聞き上手で話し上手なオーナー近藤さん。バーテンダーを目指したきっかけやウィスキーの魅力について教えてもらいました。

バーテンダーというお仕事に出会う

こんにちは。八王子三崎町でBar Moray（バー マレイ）というお店を営む近藤沙織です。

中学生の頃、たまたまテレビでフレアバーテンディング世界大会（バーテンダーが、ボトルやシェーカーを投げたり回したりしながら美味しいカクテルを提供する技術を競う）で、日本女性が優勝した特集を目にしたのです。

男性の世界だと思っていたバーテンダーのお仕事で、女性が日本代表として世界で戦い、トップで輝いている！その姿にすっかり心を奪われた私は、高校を卒業後そのままバーテンダーの道に進むことに。

そこには、なんの迷いも躊躇もありませんでした。

ウィスキーに魅せられて

お酒の知識に乏しく、社会経験も未熟な未成年の私が就職した先は、ウィスキーメインのBarでした。

日常業務を覚えながら、お酒の基礎知識を学んでいきました。

嗅覚を鍛えることが大切なのですが、正直に言うと・・・当時はウィスキーの香が苦手でした（苦笑）

香りを取る（フルーツやナッツ、お花の香りなどを連想しながら香りを嗅ぐこと）に慣れてきた頃、同じ銘柄のウィスキーでも樽や年数により全く味と香りが違うことに気がつきました。

そこからは、年代、銘柄、様々なウィスキーの違いを貪るように勉強。

興味が尽きることなく、夢中になって。映画でよくあるパターン。

主人公がスイッチ入って夢中で努力を重ねるシーン（しかもだいたい早回しw）まさにそのパターンでした、私も。

GREN MORAYとの出会い

ウィスキー探求の旅で、自分の好み好きな味わいがわかるようになっていきます。

元々がフルーティな香りが好き。その中でもリンゴや梨の香りが良いなって楽しくなっている時に運命的な出会いをします。

それが、GREN MORAY（グレン マレイ）。

GREN MORAYは、スコットランド スペイサイド地方で製造されているシングルモルトウィスキー。

ピート香がとても弱くアルコール刺激も少なくとっても飲みやすいのです。

りんごのような香りと優しさのある味わいで、私はすっかり虜に！

この美味しいリンゴちゃんの味わいが、樽の違いや製造年でまた変わってきます。

熟成年数の表記のないクラシックシリーズは、「ポートカスク」、「シェリーカスク」、「ピーテッド」、「シャルドネ」、「カベルネカスク」などがあります。

他にも12年、15年、18年といった熟成表記のあるボトルもあったり。

爽やかさは変わらずに、それぞれの素敵過ぎる個性‼︎

もう『フォーリンラブ』なのです。

１つの銘柄を追求していくうちにすっかり魅了されてしまいました！

Bar Moray（バー マレイ）

生まれも育ちも八王子の私。自分の店を持つなら地元でやりたいという夢がありました。

さまざまな経験を経て、2018年に間借り（元々あったBarを日時で分けて営業するスタイル）という形で開業できました。

私の大好きなGLEN MORAYウイスキーをもっともっとたくさんの人に知ってもらいたい。美味しいウイスキーで、たくさんの人と楽しい時間をシェアしたい。お店の名前はもう決まっていました。

“Bar Moray”

間借り営業で経営を学び、準備が整ったタイミングでいよいよ独立です。

屋号はそのままで現在の場所にもちろん、大好きなGREN MORAYに囲まれてです‼︎

私らしいお店

Barという空間は、お酒との出会いや自分の時間を大切にできる場所だと思っています。

でも、Barって敷居の高そうとか、入る勇気が無いとか、行く機会がなかなかない方に、Barの魅力を伝える入門編のようなお店になりたいと思っています。

カジュアルすぎない、でも堅苦しくない。ほど良いバランスのリラックスできる暖かいお店を心がけています。

これから・・・

実は、お酒弱いのです。私。

そんな私がバーテンダーのお仕事を通して”お酒の弱い方でも楽しめるお酒”を考えるようになってきたのは、自然な流れですし、私のお仕事じゃないかなって思ってます。

いろんなお酒に触れて、コレ！って閃いたのがリキュールです。

リキュールは、蒸留酒や醸造酒に果実や薬草、香草、ナッツなどの香り成分を溶かし込んで作る混成種です。

日々営業していてとても嬉しいことに、お客様から故郷のフルーツをいただくことがあります。

それも蜜がたっぷりと含まれている立派な果実！ジューシーで美味しいのに、傷が一つでもついているだけで商品として販売できないことが多いそうです。

そういった市場に出回らない果物も、長く保存のきくリュキュールとして使えたらいいなと考えています。

割って飲んでもストレートでも美味しい、長く楽しめるリキュール。そんな、私の思い描く味わいを表現したいなって思っています。

これから・・・リキュールの製造免許を取得して、夢の実現に向かいます。

その先にある・・・大きな夢につながるよう。まず一歩ずつ着実に前に進みたいなと思います。

これまで沢山のご縁があって今に至ります。今後は私自身も〔人〕と〔お酒〕そして、〔お店〕とのご縁を紡いでいきたいです！

素敵なご縁と出会いに、乾杯。

Bar Moray 近藤 沙織

Bar Moray https://www.barmoray.com/

〒192-0084
東京都八王子市三崎町8-1

TEL 042-686-2579

営業日 火曜日～土曜日

営業時間 15：00～24：00（L.O.23：30）