2022.7.28

鈴木健次郎さん-KENJIRO SUZUKI PARIS 代表-

Category : Gozoと人

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パリ8区に自身のショップを構え、世界中にファンを持つ

KENJIRO SUZUKI PARIS 代表の鈴木 健次郎さん。

『多才色兼備』

鈴木さんは類い稀な職人でありながら、抜群の経営センスを併せ持っています。そしてとんでもなくイケメン!

メールでのやり取りからも、鈴木さんのパッションや誠実さが感じられ、もうGozovationオーナー福士はすっかり彼の虜になっていますから!!

そして今回、パリからメッセージをいただいております。

皆様、はじめまして。
KENJIRO SUZUKI PARIS 代表、鈴木健次郎です。

2003年にフランスに渡り、パリの数々の名店でテーラーとして修行をし2007年にフランスで初めての日本人カッターとして、フランチェスコスマルトに招かれ、その後2012年、フランスで初めての日本人テーラーとして独立しパリ8区に自身のショップを構え、現在に至ります。

kenjiro suzuki店舗 パリ8区

パリで独立した当初はショップをもっていなかったため、フランス人のお客様宅に直接訪問し、スーツの生地見本をお見せし、注文、仮縫い、納品を行なっておりました。フランス人は最初人見知りですが、真面目にいい物作りをしていると、人種関係なくリスペクトをしてくれ、テーラーとして信頼してくれるようになります。
彼らは基本的にとても人情深くて、信頼関係を築けた後は、ある意味日本人よりもあったかい関係性を築いていけるんです。

お客様宅に直接訪問することで、建物の外からは見えない、彼らのインテリアのセンスの良さ、教養の高さを知ることができました。パリの建物は基本1890年から1910年の間に建てられたものが多く、ご存じのとおり、街中の色味は全てグレーで統一されています。
街全体の色のトーンを統一させる、という美意識は、フランス独特のものに感じます。
色を必要以上に増やさない、という意識は様々なところに現れています。
12月、シャンゼリゼ大通りには所狭しとMarché de Noël(マルシェドゥノエル:クリスマス市)が開かれ、とても賑やかになりますが、色味は控えめに統一されており、イルミネーションも赤や青、緑といった色が混ざるのではなく、やさしいオレンジ色の光が並んでいます。
パリを歩いていて感じる、この街の美しさは、こうした引き算の美学から成り立っているのではと感じます。

パリで生活して気がつけば19年経ちました。
自分の美意識の大半が、この街で生活しながら学んだことばかりなのに気が付きます。
GOZO様で取扱いただいている私たちのロングホーズは、ストライプ柄、キャビア(バーズアイ)柄など様々な種類があり、履いてみると非常に色鮮やかなのがわかると思います。
特にストライプ柄は、発色が非常に良く、履いていて気分が上がるのではないでしょうか。

パリジャンはストライプのロングホーズで着こなしに遊びをいれるのが昔から好きで、おしゃれで、意識が高いフランス人はよく、この手のソックスを履いているのを見かけます。
それほど人目をひかない服装でも、足元に色鮮やかな靴下を合わせ、石畳の街中を闊歩する様は、まさにパリっぽい感じがします。

私はテーラーですので、基本ビスポークでスーツを仕立てることがメインの仕事内容になります。
独立した当初は、靴下やネクタイ、ポケットチーフといったアクセサリー類は取り扱っていませんでした。
ただ、スーツを仕立て納品すると、お客様から『どんなものを合わせたらカッコよくなりますか?』といった質問を多く頂くようになりました。
そこから次第に、スーツを仕立てて終わり。というのではなく、スーツとネクタイ、靴下といった全体のコーディネイトをご提案するようになりました。

身に着けることで、どこかパリらしい空気を感じられるような、そんな楽しい気持ちになってくれたらという思いからアクセサリー類の取り扱いをしております。

KENJIRO SUZUKI PARIS代表 鈴木健次郎氏

ここでひとつ、着こなしのポイントをお伝えさせて頂きます。
色鮮やかなストライプ柄のソックスは、非常にカッコ良いのですが、色の組み合わせを間違えると、まとまりが無くなってしまいます。

私は、スラックスの色と靴の色に合わせるようにしています。
例えば…
ブラウンのスラックスにブラウンシューズを履く場合は、チャコールグレーベースの靴下がいいと思います。
ストライプの色味は、その日の気分で合わせるネクタイやポケットチーフ、もしくは首元にまかれるストールやスカーフの色を拾うとピッタリです。
グレー×ブラウンのストライプ柄(ABB84)であれば、茶系のタイはよく合います。

全体的に控えで、グレーのスラックスの時、グレー×ピンクのストライプ柄(ABB69)のような、派手な配色でもよくまとまります。

グレーチョークストライプのスーツなど、主張が強い時にはあえてABB01のようなはっきりとした色を合わせても格好いいです。その際はネクタイ、チーフは控えめにする方がよくまとまります。

茶系のスラックスの時は、是非茶色の靴を合わせて着こなしを楽しんでください。
ブラウン×オレンジのストライプ柄(ABB109)はオススメです。

お仕事でも使える柄ではダークグレー×ダークブラウン(ABB84)やダークブラウンのヘリンボーン柄(SpigatoV16)もオススメです。

茶系のスーツで足元が特に綺麗に見えるのはライトブラウンのヘリンボーン柄(SpigatoV14)です。着こなしが楽しくなることでしょう。

その他、濃紺ベースのスーツに合わせるには、ダークブルー×パープルストライプ(ABB05)など、合わせ方は無数にあります。

ひとつひとつお気に入りの着こなしを発見して、お出かけの前の少しの時間を楽しんでいただければ幸いです。
いい組み合わせでお出かけできると、1日がすごく楽しくなります。

こうした着こなしは、私のInstagram (@kenjiro_suzuki) のショップアイコンをご覧ください。
様々な組み合わせを紹介しております。

皆様の着こなしが楽しくなることを願っています!

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ロングホーズ 
4,620円(税込)

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